地獄でなぜ悪い

遅ればせながら、園子温監督『地獄でなぜ悪い』を見てきました!傑作です。特に「映画秘宝」を読んでるような人間にとっては見た後「ヒャッホー!」と叫びたくなるような、熱いものがこみ上げてくること間違いなしの映画です。これは映画についての映画であり園監督の映画愛、(35ミリフィルム愛)映画を撮るとはどういうことか、映画を作る人間はどういう人間かについて描かれています。画面を覆い尽くすとにかく尋常じゃない量の血、血、血、ヴァイオレンス描写は最近の過剰なまでの暴力描写への規制や世間の反応へのこれでもか、と言わんばかりの挑戦のようにも感じました。長谷川博己演じる監督の「俺は金の為に映画なんて作る気はない。そんなことをするのは日本映画を悪くするバカどもだ!」の台詞にグッときました。(何人かの映画監督の顔が浮かびます…。)私は文章を完結にまとめるのが下手なので私の琴線ポイントを以下、箇条書きにまとめました。

・ヤクザが映画を作るときに参考に読んでる本が自主映画作家のバイブルほしのあきら 著「フィルムメイキング」。わたしも大学時代読みました。そしてほしの氏の授業を 受けてました。細かい小道具の演出、分かっている!

・首チョンパシーンが石井輝男監督「猟奇畸形人間」のラストシーンのオマージュ?!

・友近はまり過ぎ!

・星野源の白目

・二階堂ふみの殺陣カッコイイ!

・堤真一がだんだん柳沢慎吾に見えてくる。

・岩井志麻子さん、高橋ヨシキさんがチョイ役で出てる。

・最終的に警察が人を殺しまくる。

などです。そしてラストシーン、突然園監督のカットがかかり、役者が演技を止め、画面に実際のスタッフが映り込み、お話という枠の中に現実が入ってくるのです。お話と現実という、境界線がそこで一瞬現れたことがとても生々しく、心がザワつきました。園監督は、だから映画なんだよ、映画だから血が吹き出しまっくってても、人が死にまくってても映画とはそういうものだろう!と言いたかったのではないかと感じました。

好き嫌いがハッキリ分かれる作品だとは思いますが、映画が好きなら絶対見てください!最高のエンターテイメントです!