面白い本読みました

映画評論を中心にアメリカがいかに変な国かなどを紹介した本等を多く執筆している映画とエロスの伝道師、町山智浩さんの「本当はこんな歌」という本を読みました。町山さんが様々な洋楽の歌詞の本当の意味を奥の奥まで分かり易く解説してくれています。甘いラブソングが実はストーカーの歌だったり、様々な比喩にアーティストの心情が吐露されていたり、日本人には解り難いアメリカ内部の社会情勢が背景にあってそれを理解しないとちゃんと意味が伝わらない歌詞があったり、町山さんが教えてくれなければただただ流れていくだけの耳障りの良い洋楽の全く違う側面が立ち上ってくるのでした。私が一番思ったのはここで紹介されている多くのアーティスト達が政治に怒りを持ちそれを社会にメッセージとしてちゃんと発信していることが日本と違うな〜という事です。日本でこういう歌を歌ったのってタイマーズ、清志郎、あとパンク、ヒップホップの人たちとかぐらいかな…。昔のフォークの人たちはよく発禁になったりしてるけど、今は企業とタイアップしたアホみたいな曲ばっかりが世間に溢れてます。アメリカは超メジャーな人がメインストリームで攻撃的な歌を歌ってるのがすごい!(日本で例えるならB`ZとかGLAYが『原発反対』を歌ってるようなものでしょうか…。)あと一番最後にトーキングヘッズの歌詞が紹介されていて、ここに町山さんが青年期を終えて中年になり、妻子を持ち落ち着いた今の自分と何も無いけどいろんな可能性のあった若かった自分への未練がうまく折り合いをつけて今、穏やかな前向きな気持ちでいるんだな〜というのが文章に表れてて感動しました!

町山さんのあとがきに「表紙イラストを描いてくれたロッキンジェリービーンさんに感謝します。ずっと大ファンだったので夢のようです。」とあり、私もそんな風に言われるイラストレーターになりたい!と強く強く思いました。(ちなみにわたしもロッキンジェリービーンさんのイラストは昔から大好きです。)